こんにちは!ドギーです!
今回はソフトウェア・通信業界(IT業界)について解説していきます。
実は私、ガッツリこの業界に属しており、いわゆるSIerでエンジニアとして働いています。
内部から見た業界の構造について解説する人はなかなかいないと思うので、楽しんでいってください!
ソフトウェア・通信業界(IT業界)の特徴
では早速ソフトウェア・通信業界(IT業界)の特徴について解説していきます。
ちなみに以降ではソフトウェア・通信と書くのが面倒なのでIT業界で統一していきます。
人によってとらえ方が違うとは思いますが、今回のこの記事に関しては「IT業界=ソフトウェア・通信業界」ということでご了承ください。
ソフトウェア・通信業界(IT業界)でやっていることの概要
まず、IT業界とはざっくり全体に共通するものとして「情報を扱う職業」と言えます。
数年前でしたらソフトウェアもCDなどからダウンロードして~なんてこともしていましたが、最近はほぼ全てがネットでダウンロードでき、SaaSという言葉もよく耳にするようになりました。
USBにデータを保存して、なんていうのも早昔、こちらもクラウド上にアップしてどこにいても一瞬で共有可能、という時代ですね。
最近はより情報を取り扱う側面が強化され、無形(手に取れない)商材化が進みました。
なかなか目に見えづらいですが、確実に世の中を変えている業界です。
例えば、現代ではかかせない携帯電話・スマホの通信やアプリ、大学のレポートで使うWord・Excel、社会人であれば営業資料作成や受注管理など仕事でパソコンを使う場面はかなり多いのではないでしょうか。
そんな情報を扱う業界がソフトウェア・通信業界(IT業界)です。
業界内の細かい分類
そんなIT業界ですが、イメージしやすいように具体的な中身についてまとめてみます。
主に以下の3業界に分けられます。
ソフトウェア業界
ソフトウェアを作る業界。企業や自治体から受注して作ったり、自社製品を作り販売したりする。
インターネット業界
いわゆるweb業界。主にインターネットを利用して仕事をする。現代ではネット広告を使ったりとどの企業もインターネット使うじゃないか!と思いますが、ここではネットでサービスを展開している会社が対象です。
通信業界
通信事業を行う業界。携帯電話は国内3大(4大)キャリアが有名。最近では格安SIMもメジャーになってきている。
ソフトウェア・通信業界(IT業界)の仕組みや業界規模
ソフトウェア・通信業界(IT業界)の仕組み・ビジネスモデル
情報を扱う業界、IT業界ではどのような仕組みでビジネスが回っているのでしょうか。
それぞれ細かい業界ごとに中身がかなり違うため、それぞれまとめてみます。
ざっくりソフトウェア業界と言いましたが、その中でもソフトを自社で作り販売する会社と他社のソフトを受注し作る会社(いわゆるSIer)に分けられます。
それらをまとめると以下のようになります。
インターネット業界は現代人に最もなじみの深い、言われてピンとくる人が多い業界だと思います。
例えば、LINEやTwitterなどのSNS、GoogleやYahoo!、クックパッドやスマニューなどのwebサービス、アプリなどです。
もちろんAmazonや楽天、ZOZOTOWNやメルカリなどもインターネット業界です。
この業界のビジネスモデルは以下の通りです。
ここでは主に携帯電話の回線についてまとめます。
ネット回線も業界としてありますが、今回は絞っての解説です。
ご存じの通りこの業界は大手3大(4大?)キャリアがいます。
業界の市場規模
IT業界は近年の流れとして成長している業界です。
コロナが流行したことによって日本の企業内でのIT化(DX)も大きく進み、業界全体にとっても追い風となりました。
さらには政府もマイナンバーと保険証の一体化を進めたり、デジタル化を促進させようとしています。
とはいえ、ネットサービスやアプリは多くのものが出きった感が出てきていて、どのように新しいサービスを開発していくかが重要になっています。
今後も企業のIT化は進むでしょうし、便利なサービスもたくさん出てくると思われます。
そういった流れも加味して、順調に成長する業界といえるでしょう。
しかし、順調である反面、ITに欠かせないエンジニアの人材不足が顕著に影響してきます。
政府の見通しとして、2030年までにIT人材は40~80万人が不足すると言われています。
そのような状況なので、今後は人材不足という点で苦労する業界ともいえます。(どの業界にもいえることですが…)
ちなみに私はこのIT業界にいて、人材不足はひしひしと感じております。。
ですから未経験の人でも、経験者ならなおさら採用される確率は高く、活躍の場はたくさんあります。
ソフトウェア・通信業界(IT業界)の仕事
IT業界について全貌が明らかになったところで、具体的な仕事内容にはどのようなものがあるのでしょうか。
以下にそれぞれ代表的な職種とその内容をまとめます。
・エンジニア
・マネージャー
・営業
・ITコンサルタント
・商品企画・マーケティング
エンジニア
ひとくくりにエンジニアとしましたが、実際は以下のように細かく分かれています。
プログラマ
コードを書く人です。SEが用意した設計書をもとに実際のプログラムを作っていきます。
システムエンジニア(SE)
システムの設計・開発・テストをする人です。運用保守をすることもあります。システムの全般に関わる仕事です。
インフラエンジニア
システムの基盤を設計・構築・運用保守する人です。この仕事がなければシステムは動きません。
ネットワークエンジニア
ネットワークの設計・構築・運用保守をする人です。この仕事があることでデータのやりとりができています。
サーバエンジニア
サーバの設計・構築・運用保守をする人です。データはサーバにたまっていきますのでやはり欠かせない仕事です。
データベースエンジニア
データベースの設計・構築・運用保守をする人です。情報(データ)の処理を製品としている業界ですからこの仕事もかかせません。
セキュリティエンジニア
情報セキュリティに関する仕事をする人です。システムのセキュリティを強化したり、監視したり、サイバー攻撃の対策をしたりします。
このように細かく分かれていますが、共通しているのはどのエンジニアも技術者・専門職であり、システム側にいるということです。
つまり語弊を恐れずにいえば商品を作る工場といえます。
設計・開発はもちろん、運用保守もシステムを監視したりするのは内部的なものです。
それぞれ専門的な知識が必要で、技術力がある人は業界で引く手あまたの存在になります。
かといって、新卒社員や若手社員であれば未経験でも受け入れてくれる企業はたくさんあります。
マネージャ
ここでのマネージャとは管理職としてではなく、システム開発のプロジェクトを管理するマネージャのことです。
プロジェクトマネージャ(PM)、プロジェクトリーダ(PL)の2種類います。
PMはその名の通り、プロジェクト全体を管理します。
プロジェクトが始まる初期段階からかかわり、契約関係を行ったり、予算、プロジェクトの進捗管理等全体的に管理する仕事です。
どちらかというと営業寄りの仕事です。
PLもその名の通り、プロジェクトを引っ張る仕事です。
実際に開発の現場にいて、開発者の困りごとなどを解決したりします。
どちらかというとエンジニア寄りの仕事です。
(というより、普通にエンジニアです。)
営業
どの業界でも必須である営業も大切な仕事です。
受託開発系の企業であれば案件がないとお金は入ってこないし、自社開発系であってもお客さんに使ってもらわなくては儲かりません。
つまり、企業として成り立たせるためには必ず必要な仕事です。
IT系の、特に受託開発であるとコンサルタントもいるため、混同しがちですがここではまず最初に客先に訪問する人のことをさします。
営業はシステム開発ができる必要はありませんが、ある程度技術的なこともしっておいたほうが良い場面が多いです。
(といってもプリセールスエンジニアと言って、営業と同行して技術的な説明をするエンジニアも存在します。しかし、技術的なことも話せる営業であればお客さんも喜ぶでしょう。)
ITコンサルタント
コンサルタントという職業は最近よく耳にしますが、IT業界にもコンサルタントは存在します。
例えば、在庫管理のシステムを導入してもっと効率化したい企業があったとします。
その場合、まず現状どう管理しているか、それをどう効率化したいのか、問題に思っているのはなにか、などを洗い出し、必要なシステムを提案する仕事です。
システムについて詳しいことはもちろんですが、お客さんの求めているものを正確に捉え、適切な提案ができるようにコミュニケーション能力も必要です。
商品企画・マーケティング
これは自社開発の企業特有の仕事かもしれません。
自社のサービスを展開している企業はどのようなサービスを作るか、どう売っていくかについて考える必要があります。
自分でサービスを作りたいという人にとっては花形の職種かもしれません。
世の中にどのような価値を提供していくのか、それを考える仕事です。
ソフトウェア・通信業界(IT業界)の年収
では最後にソフトウェア・通信業界(IT業界)の平均年収について紹介します。
ソフトウェア業界が少々高い傾向があります。
しかし、その中でも元請け企業の方が高く、下請け企業になればなるほど低くなる傾向があります。
また、自社サービスを展開している会社も儲かっている会社であればより年収は高くなるでしょう。
つまり、業界としては日本全体の平均よりも少し上という位置で、どの企業に就職するかで実際の年収は変わってきます。
この平均年収を見てIT業界に興味が出た人はより詳しく(個別企業ごとに)調べてみてください。
業界内の職種ごとの平均年収も随時まとめていきます。
最後まで読んでいただきありがとうございました!